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デフリンピック卓球競技・日本代表コーチ上田大輔さんにインタビュー

2025年6月発行 全聴教会報第109号掲載

インタビュアー:新垣聖子・明石慈英(編集部員)

上田 大輔(大阪府立だいせん聴覚高等支援学校 教諭)
2009年台北デフリンピック卓球日本代表
2025年東京デフリンピック卓球日本代表コーチ

―今はどのように働いていますか?

 今年度から家庭科と福祉科を担当しています。専門は社会科ですが、学校の事情で臨時免許を取得して教えており、現在、猛勉強に励む日々です。部活動では卓球部の顧問を務めています。今の子どもたちと昔の子どもたちに大きな違いは感じませんが、地域校とろう学校の間には差があります。技術面では地域校の子どもたちが上回りますが、ろう学校の仲間と楽しく卓球をするという点においては、やはりろう学校の方が良いと感じています。それぞれに利点があると思います。もし生まれ変わることがあれば、高校は迷わずろう学校を選ぶでしょう。

―卓球を始めたきっかけは?

 卓球を始めたのは親からの勧めです。当初、両親は器械体操をやらせたかったようですが、当時は「ろう者は危ない」ということで、受け入れを断られてしまいました。他のいくつかのチームにも問い合わせましたが、同様の理由で断られました。そんな中、受け入れてくれたのが卓球クラブでした。好きで始めたわけではなく、乗り気でもなかったと記憶しています。また、聞こえるチームメイトとのコミュニケーションも円滑ではなく、卓球に興味をもてない日々が続いていました。しかし、転機が訪れました。それは弟の存在です。弟は聴者で、同じ卓球クラブに通っていました。彼は小学生の全国大会に出場するほどの実力があり、その姿を見て私は悔しさを覚え、本格的に卓球に打ち込むようになりました。それは小学5年生の頃でした。

―やりたかったスポーツはありますか?

 観戦するなら野球が好きです。特にメジャーリーグに魅力を感じます。実際にやってみたかったのは器械体操です。学生時代には個人的に色々な技に挑戦し、楽しんでいました。器械体操のろう者の大会が(私の知る限りでは)開催されていないのが残念です。

―教員になったきっかけは?

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